
8日の衆議院環境委員会、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の一部を改正する法律案に対する質疑、法案は全会一致で可決されました。
近年、クマやイノシシが人の日常生活圏に出没し、人身被害が発生するなど、生活環境の保全上の課題が生じています。このような背景を踏まえ、クマ等の銃猟に関する制度を見直し、人の日常生活圏にクマ等が出没した場合に、地域住民の安全の確保の下で銃猟(銃を使って鳥獣ととること)を可能とする内容です。
しかし、法律の中で、クマやイノシシを「危険鳥獣」と定義したことに対して、自然保護団体等から、「『危険』とレッテルを貼れば捕殺が進み、絶滅しかねない」ので「危険鳥獣」という用語は不適当との要望が出されていることに鑑み、立憲民主党、維新の会、参政党が共同提案で、法律案中の「危険鳥獣」の用語を「緊急対処鳥獣」に改める修正案を提出しました。
しかし、この修正案には、自民・公明の与党に加え、国民民主党も反対したため否決され、政府原案が可決されました。
先の総選挙で衆議院においては与党が少数になったため、環境委員会でも全ての野党が一致すれば修正案が可決される状況が生まれましたが、全ての野党が一致することの難しさでした。


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